一般社団法人配管技術研究協会

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配管技術研究協会創立60周年のご挨拶
配管技術研究協会 代表理事 北川能
 一般社団法人配管技術研究協会は戦後の復興期である昭和36年(1961年)にその前身である社団法人配管技術研究会として設立されました。この配管技術研究会は、当時の欧米における技術水準に対して遅れを取っていた我が国の配管技術を向上させるための調査研究と技術教育活動を担うべく大いに期待されて発展して参りました。そして、昭和43年(1968年)には社団法人配管技術研究協会と名称を変更し、さらに社団法人の法律改定に伴い、平成24年(2012年)に一般社団法人に移行いたしました。
 昭和36年(1961年)に設立されて以来60年、令和3年(2021年)で、当協会は創立60周年を迎え、その間、我が国の配管技術の向上に少なからず貢献し、我が国が世界トップレベルの配管技術国になるよう協力してまいりました。今後さらに当協会のこのような意義ある歴史を伸ばし、更に発展して調査研究と技術教育という重要な活動を通じて社会の役に立っていくことが肝要です。
 配管技術は、各種製造業や装置産業を支える基盤的な技術として極めて重要な地位を占めており、大きくは燃料や水などを送る長大なパイプラインから小さくは工場内を縦横に複雑に走るプラント配管の技術まであり、様々な形で産業を支えています。そして配管が重要な位置を占める様々な素材産業やエネルギー産業は、我が国を支える大きな産業であり、今後これらの産業はますます複雑な製造法が必要となる製品の製造やその際のエネルギー効率や廃棄物処理について、より高度な技術を必要としており、これを支える配管技術もそのような技術の高度化に応えていく必要があります。すなわち、今後ますます必要となる高度な配管技術を世の中に広め、さらにその技術向上を図っていくことが当協会の使命と言えます。
 日本の近代産業は産業革命の時代には大きく後れをとってしまいました。そして、その後の幾つかの大きな試練を乗り越え、現在までの著しい努力によって大きな発展を遂げ、現在に至りました。大きな発展を遂げた一方で、現在の我が国では急激な少子化が問題となっており、これが様々な分野での人手不足となって現れています。配管技術の分野でもこのような人手不足の問題が大きくなる恐れがあります。これを防ぐにはこの分野の仕事への魅力を増すことが重要であり、そのためには技術高度化による生産性の向上が不可欠です。そしてそれを実現するのがエンジニアの高度な技術教育です。
 当協会では、基礎から始まって高度な内容に至る配管技術に関する講習会を毎年、数多く開催して参いりました。これは配管材料や配管設計に関する基礎的なものから、高度なプラント関連技術やIT関連技術に関するものまで非常に幅広い内容を含んでおります。この講習会は各企業の若手エンジニアの技術を向上するものであり、これがひいては生産性の向上に大いに役立つものと考えています。
 そして当協会では、日本における配管技術の伝統を守り更に発展させていくため、機関誌である配管技術研究協会誌の発刊、ならびに講習会をはじめとする当協会の技術教育活動を非常に大事なものと位置づけ、今後ますます充実させていく所存です。
 最後になりましたが当協会では、創立60周年を記念して「ものがたり 配管の歴史」という冊子を記念出版致しました。会員の皆様におかれては当協会の創立60周年を機に、今後ともますます協会に対するご支援を下さいますようよろしくお願い申し上げます。
代表理事 北川 能
配管技術研究協会の活動について
 社団法人配管技術研究協会は昭和36年11月30日に設立され、今日まで50年間に渡り、配管技術の発展と普及に努め、協会設立の目的を十分に果たしてきました。
この間のめざましい産業の発展は配管技術においても例外ではなく、この間の進化、成熟した技術を継承し、21世紀の更なる技術進歩・発展に向けた新たな役割を今、当協会として担わなければならない状況に置かれているものと認識します。
 バブルがはじけて空白の10年が経過したと言われますが、この間にそれまで築き上げてきた技術の継承が十分に行われてなく、色々な分野においてその影響が現れてきていることは真に遺憾とする処であります。
配管技術においても、設計技術、製造技術、施工技術、維持管理技術の各分野において同様な現象が見られます。
このような状況を解消すべく早急な対策が望まれるところであります。
また、新たな問題としてクローズアップしてきている公害、地球温暖化等に代表される地球環境問題および急速な進化を遂げているIT活用技術に対しても取り組んでいき、それらの要求に合わせた新しい技術の探求を継続していかなければなりません。
この様な状況の変化に対応して当協会として、時代のニーズに合った新たな役割について見直す時期に来ていることを強く感じるものであります。
 その為に当協会として、配管技術をリードしていくための新たな役割を担い、①技術者の育成、②配管技術の探求、③技術者資格認定制度、等の活動を尚いっそう推進するため、諸官庁の支援を仰ぎ、各種関連団体及び各分野の企業との連携を強化することにより協会の活動をより積極的に推進し、これら配管技術の進歩と普及を目指し、魅力ある協会づくりに邁進せんとするものであります。
平成23年11月15日
協会沿革
1961年 1月 配管技術研究会 会誌(月刊) 創刊
10月 配管技術研究会設立総会
11月 社団法人設立認可
1968年 8月 配管技術研究協会と改称
1978年 5月 協会誌を「配管・装置・プラント技術」と改称
1986年 5月 協会事務を日本工業出版(株)内で開始
1997年 6月 協会誌 年4回発行とし、頁数倍増
2001年 11月 協会40周年記念特集号「配管技術発展史」発行
2008年 9月 協会「近未来ビジョン検討会」を設立し活動
2011年 5月 協会誌を「配管技術研究協会誌」と改称
11月 協会創立50周年式典開催
2012年 4月 一般社団法人に移行
2022年 11月 協会創立60周年式典開催
組織図
配管技術研究協会 組織図
役員名簿(令和5年度 第63期)
氏 名 社 名 部署・役職 協会担当
北川 能 東京工業大学 名誉教授 理事・代表理事
酢谷 郁雄 東京ガスネットワーク㈱ 導管本部 導管部長 理事・業務執行理事
西澤 正士 日本製鉄㈱ 鋼管事業部鋼管技術部 鋼管商品技術室 鋼管商品技術課
兼 鋼管営業部 鋼管室 シニアスタッフ
理事・業務執行理事
(研修委員会委員長)
湯原 耕造 東芝プラントシステム㈱ カーボンソリューション事業部
CSプロジェクトマネジメント部 テクニカルアドバイザー
理事・業務執行理事
(編集委員会委員長
蔭山 誠治 日鉄パイプライン&エンジニアリング㈱ 都市ガス事業部 幹線・中圧導管計画部 計画・設計 室長 理事・業務執行理事
勘甚 新一 ㈱電業社機械製作所 営業本部 社会システム技術室 技術2課 担当課長 理事・業務執行理事
(総務委員会委員長)
畠中 省三 JFEエンジニアリング㈱ パイプライン事業部 導管技術部 保全・診断室 室長 理事・業務執行理事
柳田 崇 東芝プラントシステム㈱ 原子力プラント総合設計部 主幹 理事・業務執行理事
(技術委員会委員長)
中里 直人 東京ガスネットワーク㈱ 技術革新部 技術研究所 所長 理事
岩本 泰一 日本ニューロン㈱ 代表取締役 理事
新谷 啓三 三和テッキ㈱ 取締役執行役員 営業本部 本部長 理事
西野 悠司 西野配管装置技術研究所 代表 監事
松本 博文

日鉄パイプライン&エンジニアリング㈱

技術本部 工事・設計総括部 ゼネラルマネジャー 監事
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